高解像度を誇る4kのモニター・ディスプレイ、僕も欲しくて大量の製品を比較した。
聞かれたらオススメできる程度に知識がついたので、市場に出ている製品からピックアップしていきたいと思う。
とはいえ、当然用途やケースによって適した製品は異なる。
そのため、こんな感じで用途別におすすめの製品をまとめてみた。
価格も含め、モニターの用途と自分のデスク環境も鑑みて最適なチョイスをしてほしいと思う。
HDR機能対応のおすすめ4Kモニター・ディスプレイ
目的はどうあれ綺麗な映像を出力したいから4Kモニターを探していると思うのだが、4Kが解像度のきめ細かさを表す指標なのに対し、HDRは画面の輝度に対する技術だ。
HDRに対応している製品はそうで無い製品よりも明暗の幅を広く捉えることができ、明るい部分をより明るく、暗い部分をより暗く表現することができる点がメリットだ。
要はコントラストがはっきりし、より肉眼で捉えた色彩に近づくことができる。
ということで、こちらの製品群は以下のようなケースに向いている。
- 綺麗で鮮やかな映像・動画を見たい
- 写真や画像をより美しく鮮やかに出力したい
なお、HDR機能を搭載しているモニターはその他の機能も一通り揃っており高スペックである傾向が高く、汎用的に使いたいという場合にもオススメだ。
BenQ ゲーミングモニター ディスプレイ EL2870U 27.9インチ
- HDRモード対応
- TNパネル
- 応答速度1ms(GtoG)
- AMD FreeSync™テクノロジー搭載
- フリッカーフリー技術
- ブルーライト軽減機能搭載
- 明るさと色温度を検知しディスプレイの設定を自動調整
- ネスインテリジェンスPlus技術
- HDMI2.0x2
- DisplayPort1.4
- 一体型スピーカー搭載
4KかつHDR対応のモニター・ディスプレイが増えてきた。
こちらもその一つで、比較的安価な製品が多いBenQのものだ。
この製品も例に漏れず、高機能な割に価格が安めに設定されている。
商品名で謳っているようにゲームプレイに適した機能が数多く搭載されており、応答速度の速いTNパネルを採用しているのがHDR対応製品の中でも珍しい印象。
周囲の明るさと色温度を検知して、ディスプレイの設定を自動調整するブライトネスインテリジェンスPlus技術搭載
と、こちらの機能が目を引く。
TNパネルによる応答速度1msの実現や、滑らかでカクカクするのを抑えた60fpsのリフレッシュレートなど、カタログスペックを見る限りでは結構豪華な環境でゲームプレイができそうな一品だ。
ちなみに、同じくBenQの類似製品でEW3270Uというのも発売されている。
こちらの製品もHDR対応で、違いは画面サイズ(31.5インチ)と液晶パネルがVAな点。
VAパネルは応答速度でTNに劣るもののコントラストで勝る傾向があり、ゲーム特化ではないが普段使いに適している印象。
LG モニター ディスプレイ 32UL750-W 31.5インチ
- VESA規格DisplayHDR600対応
- DCI-P3 95%カバー
- ブルーライト低減モード搭載
- 目への負担を軽減する「フリッカーセーフ」
- 応答速度:4ms
- 輝度:600cd/㎡(最大) 400cd/㎡(標準)
- SB Type-C端子搭載
- DisplayPort、HDMI×2
- 壁掛け対応(100×100mm)
- 高さ調節110mm
- 5W+5W スピーカー内蔵
LGは結構な勢いで4Kモニター・ディスプレイの新製品を登場させている。
しかもスペックが高いものが多い。
本製品もその例に漏れず、HDR機能やUSB Type-Cなどに加えて標準的なモニターが搭載しているブルーライト低減・フリッカー対策機能を当たり前のように備えている。
売りになるのがHDR600規格に対応している点で、ピーク時の輝度が600cd/㎡以上と非常に優れたコントラストに対する機能を提供する。
暗い画面シーンの視認性をサポートしてくれる「ブラックスタビライザー」といった機能も搭載されており、ゲームプレイにも適している一品だ。
LG モニター ディスプレイ 27UL550-W 27型
- HDR10対応
- sRGBカバー率98%
- AMDのFreeSync対応
- AMD RADEON FreeSyncテクノロジー
- DAS(Dynamic Action Sync)モード
- IPSパネル
- DisplayPort×1、HDMI×2
- 応答速度:5ms
こちらもLGの製品。
HDR10対応の製品群の中ではかなり安価。
ゲームプレイ時に嬉しいモードをいくちか搭載しており、台座の高さや角度調節も柔軟。
USB Type-C端子が無かったり、スピーカーが搭載されていなかったりと同じLGのハイエンドな製品からはカットされている機能もあるが、
コスパ的にはかなり満足度が高い一品ではないだろうか。
LG モニター ディスプレイ 27UK850-W 27インチ
- 3辺フレームレスベゼル デザイン
- sRGB99%以上/ハードウェアキャリブレーション対応
- 滑らかな描写を可能にする「FreeSync」
- 映像出力のタイムラグを抑える「DASモード」
- 暗いシーンの視認性を高める「Black Stabilizer」
- 入力端子:HDMI(Ver2.0)×2、DisplayPort(Ver1.2)×1、USB Type-C×1
- 5W×2 スピーカー内蔵
- 輝度:450cd/㎡(最大) 350cd/㎡(標準)/応答速度:5ms
- 付属品:HDMIケーブル×1、DisplayPortケーブル×1、USB Type-Cケーブル×1
LGの製品。画質周りの機能が豊富で、視野角の広いIPSパネルを採用。
ブルーライト低減や、暗い映像の視認性を高める「Black Stabilizer」というゲーム向け機能もある。
HDR10規格に対応しており、SDR映像をHDR画質へ変換するアルゴリズムを実装していることから、"HDR効果"モードを設定することができる。この機能が目玉のようだ。
なおUSB Type-C端子を搭載しており、MacBookなど新型のPCとも変換ハブなしで接続できる点もポイント。
3辺フレームレスということで、上と左右の辺のフレームが薄い。台座部分のデザインもスタイリッシュ。
LG モニター ディスプレイ 27UK650-W 27インチ
- 3辺フレームレスデザイン
- 滑らかな描写を可能にする「FreeSync」
- 映像出力のタイムラグを抑える「DASモード」
- 暗いシーンの視認性を高める「Black Stabilizer」
- 入力端子:HDMI(Ver2.0)×2、DisplayPort×1
- 輝度:450cd/㎡(最大) 350cd/㎡(標準)/応答速度:5ms
- チルト対応:-5~15° / ピボット対応 / 高さ調節対応:110mm
- 付属品:HDMIケーブル×1、DisplayPortケーブル×1
先のLG モニター ディスプレイ27UK850-Wと同じシリーズだが、主たる違いとしてこちらにはUSB Type-C端子が搭載されていない。
価格もやや下がるため、USB-Cを使わない場合はこちらもあり。
あとスピーカーも無い。
LG モニター ディスプレイ 27UK600-W 27インチ
さらにさらに、Amazon限定のLG製品。
- 3辺フレームレスベゼル デザイン
- 滑らかな描写を可能にする「FreeSync」
- 映像出力のタイムラグを抑える「DASモード」
- 暗いシーンの視認性を高める「Black Stabilizer」
- 入力端子:HDMI(Ver2.0)×2、DisplayPort(Ver1.2)×1
- 輝度:450cd/㎡(最大) 350cd/㎡(標準)
- 応答速度:5ms
- 付属品:HDMIケーブル×1、DisplayPortケーブル×1
先のLG モニター ディスプレイ 27UK650-Wとの違いは、台座の高さ調節の有無。
画面の高さにこだわりなく、少しでも安く抑えたい場合はこちらが選択肢となる。
LG モニター ディスプレイ 27UL850-W 27インチ
- HDR400に対応
- 3辺フレームレスベゼル デザイン
- sRGB99%以上/ハードウェアキャリブレーション対応
- 滑らかな描写を可能にする「FreeSync」
- 映像出力のタイムラグを抑える「DASモード」
- 暗いシーンの視認性を高める「Black Stabilizer」
- 入力端子:HDMI(Ver2.0)×2、DisplayPort(Ver1.2)×1、USB Type-C×1
- 5W×2 スピーカー内蔵
- 輝度:450cd/㎡(最大) 350cd/㎡(標準)/応答速度:5ms
- 付属品:HDMIケーブル×1、DisplayPortケーブル×1、USB Type-Cケーブル×1
LG モニター ディスプレイ 27UL650-W 27インチ
- VESA規格DisplayHDR400に対応
- 滑らかな描写を可能にする「FreeSync」
- 映像出力のタイムラグを抑える「DASモード」
- 暗いシーンの視認性を高める「Black Stabilizer」
- 入力端子:HDMI(Ver2.0)×2、DisplayPort×1
- 輝度:450cd/㎡(最大) 350cd/㎡(標準)/応答速度:5ms
- チルト対応:-5~15° / ピボット対応 / 高さ調節対応:110mm
- 付属品:HDMIケーブル×1、DisplayPortケーブル×1
LG モニター ディスプレイ 32UK550-B 31.5インチ
- HDR10対応
- 31.5インチ
- 60Hz対応
- 5W×2 スピーカー内蔵
- 輝度:300cd/㎡(標準)
- 応答速度:4ms
- 高さ調節対応:110mm
- 入力端子:HDMI(Ver2.0)×2、DisplayPort×1
LGはHDR対応のモニター製品が多いね。
こちらはゲーミング向け機能が搭載されており、なおkつ31.5インチとデスクで使うには少し大きめのサイズ。
応答速度は4msとそこまで速くはないものの、ティアリング(チラつきや歪み)やスタッタリング(画面のカクつき)を抑えるテクノロジーや、ブルーライトカットやフリッカーセーフなど疲れ目対策にも抜かりない。
一定の画質アルゴリズムにより、本来HDR画質でないSDRの映像も HDR効果を反映する機能もついており、映像鑑賞やゲームプレイに特におすすめできる製品。
Dell ディスプレイ モニター U2718Q 27インチ
Dellの製品だが、こちらは見た目からして一味違う高級な製品。
- DELL HDR、InfinityEdge対応
- 超薄型ベゼル設計の27インチ
- IPS非光沢
- 輝度:350(Normal)-550(HDR)cd/m²、コントラスト比:1300:1
- 応答速度:5ms
- カラー:sRGB/Rec.709 99.9%、DCI-P3 80.7%
- 入出力端子:HDMI2.0, DP1.2,mDP1.2, USB3.0x4
- 高さ調節可能
まず目につくのはフレームの薄さだが、その他機能面での大きな違いはDELL HDRというPC向けのHDRに対応している点だ。
色彩やコントラストに大きな違いが出てくる。
画面の縦横回転やスタンドの高さ調節など細かい部分にも対応している上、ブルーライトへの対策など疲れ目に配慮した設計もなされている点が嬉しい。
ASUS 31.5インチ モニターディスプレイVA32UQ
- 178度広視野角の32型4K UHD対応
- 輝度:310cd/㎡、コントラスト比:3,000:1
- 応答速度:最大4ms
- ブルーライトフィルター
- 端子:DisplayPort 1.2 , HDMI 2.0 、2W+2W(ステレオ)スピーカー
ASUSから販売されている4K対応モデル。
HDRに対応しており、95%のDCI-P3カバー率を誇る。
ブルーライト軽減やフリッカー対策の機能もバッチリ搭載されており、応答速度も最大4msとまずまず早い印象。
ゲーム用に特化したASUS独自のテクノロジー(GamePlus)が搭載されており、画面に照準のポインタを出したりカウントダウンタイマーを表示したりと
地味に便利な機能を使える。FPS等のゲーム向き。
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ちなみに、フルHDの製品も含むがHDRに対応したモニター・ディスプレイ製品はこちらの記事でもまとめている。
ゲーミングモニターにオススメ!応答速度が速い4Kモニター・ディスプレイ
こんなケースにオススメ!
- FPSなど、反応にシビアなゲームをプレイしたい
- PCゲームはもちろん、PS4など家庭用ゲームも接続したい
ゲームプレイ用にモニター・ディスプレイを探している場合、特に重要になるスペックはこの2点だと思う。
・応答速度(画面上のドットがある色から違う色に切り替わるまでの時間。速いほど残像っぽく見えない)
・リフレッシュレート(1秒間の間で書き換えられる静止画の数。高いほど映像がカクつかない)
このうち、リフレッシュレートは大体のモニターで60hz以上をマークしているためここでは応答速度に特化した製品を紹介していきたい。
本当のところは、ゲーミングモニターにはより高フレームレートである方が望ましく、144hzなどの製品もあるのだが、めちゃめちゃ高価(20万以上とか)という点と、4Kで144hzを出力すると画質が劣化するという報告も出ていたりする。
この報告の真偽はわからないが、ここではあくまで4K画質を優先し、できればゲームプレイに必要なスペックも高めな製品を紹介するという観点で応答速度が早めの製品をピックアップして行く。
BenQ ゲーミングモニター ディスプレイ EL2870U 27.9インチ
- HDRモード対応
- TNパネル
- 応答速度1ms(GtoG)
- AMD FreeSync™テクノロジー搭載
- フリッカーフリー技術
- ブルーライト軽減機能搭載
- 明るさと色温度を検知しディスプレイの設定を自動調整
- ネスインテリジェンスPlus技術
- HDMI2.0x2
- DisplayPort1.4
- 一体型スピーカー搭載
さっきHDR対応の製品としても紹介したが、こちらは応答速度1msを誇るという高スペックでもある。
にも関わらず価格は特別高いわけでもなく、商品名にゲーミングモニターと称されているくらいなので、シンプルにオススメだ。
PS4 Proの出力にも対応しているので、PCゲームだけでなく据え置きの家庭用ゲーム機でも活用できるだろう。
iiyama 4K モニター ディスプレイ B2875UHSU-B1 28インチ
Amazonのページには書いてないが、公式サイトによると液晶パネルはTN方式だったりする。
ProLite B2875UHSU | B2875UHSU-B1 | 28型 | モニター・液晶ディスプレイの iiyama
- 28型 ワイド液晶ディスプレイ
- WLEDバックライト搭載
- UltraHD 4K2K(3840x2160)
- 60Hz出力や4K放送に対応
- HDCP2.2対応HDMI2.0入力端子搭載
- 10bitカラー(10.7億色)に対応
- AMD FreeSync™ テクノロジー搭載
- Blue Light Reducer機能搭載
- 昇降スタンド(130mm)
- スウィーベル機能搭載(左右各45°)
- DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-D×1、D-Subミニ15ピン×1
- MHL機能対応(HDMI)
- PIP(Pcture In Picture)、PBP(Picture By Picture)機能対応
- USB3.0ハブ(2ポート)搭載、1ポートはバッテリー機能サポート
- DP/HDMI/DVI/D-subケーブルが標準同梱
- 画面分割機能
TNディスプレイということで比較的応答速度が速い(1ms)ことと、4K60fps出力可能なことからゲームプレイに向いている一品。
面白いのが画面分割機能で、最大4画面を同時に1枚のディスプレイに表示でき、28インチの大きめの活かせる。
モニターの台座もしっかりとしており、画面の高さと角度が自由に調節できる。
多機能で大画面のためやや値段が貼るが、用途によっては検討の価値があると思う。
USB-Tupe C端子があるおすすめ4Kモニター・ディスプレイ
こんなケースにオススメ!
- 新しいMac等、USB-C端子のある端末と接続したい
- なおかつ変換ケーブルなどを揃えるのが面倒臭い
次世代のインターフェースであるUSB Type-Cであるが、徐々に対応している製品が増えてきた。
中にはMacなど、USB-Cしか端子がないという PCもある。
HDMIなど出力系の端子に変換するケーブルや羽生などの製品はそこそこ充実してはいるのだが、地味に高い。
というわけで、USB-Cでそのまま出力できる製品をピックアップする。
LG モニター ディスプレイ 32UL750-W 31.5インチ
- VESA規格DisplayHDR600対応
- DCI-P3 95%カバー
- ブルーライト低減モード」搭載
- 目への負担を軽減する「フリッカーセーフ」
- 応答速度:4ms
- 輝度:600cd/㎡(最大) 400cd/㎡(標準)
- SB Type-C端子搭載
- DisplayPort、HDMI×2
- 壁掛け対応(100×100mm)
- 高さ調節110mm
- 5W+5W スピーカー内蔵
2019年初頭に発売されたLGの新製品。
売りとなるHDR600は極めて高性能なコントラスト表示を提供するが、USB Type-Cにも対応しているという抜かりない製品。
その他の機能も高水準にまとまっており、なんというかエリート感のある一品だ。
LG モニター ディスプレイ 27UK850-W 27インチ
- 3辺フレームレスベゼル デザイン
- sRGB99%以上/ハードウェアキャリブレーション対応
- 滑らかな描写を可能にする「FreeSync」
- 映像出力のタイムラグを抑える「DASモード」
- 暗いシーンの視認性を高める「Black Stabilizer」
- 入力端子:HDMI(Ver2.0)×2、DisplayPort(Ver1.2)×1、USB Type-C×1
- 5W×2 スピーカー内蔵
- 輝度:450cd/㎡(最大) 350cd/㎡(標準)/応答速度:5ms
- 付属品:HDMIケーブル×1、DisplayPortケーブル×1、USB Type-Cケーブル×1
HDRに対応している点がウリの本製品だが、USB Type-C端子も搭載している。
その他の標準的な機能も一通り揃っており、普段使いには困らないであろう汎用的にオススメできる製品。
LG モニター ディスプレイ 27UL850-W 27インチ
- HDR400に対応
- 3辺フレームレスベゼル デザイン
- sRGB99%以上/ハードウェアキャリブレーション対応
- 滑らかな描写を可能にする「FreeSync」
- 映像出力のタイムラグを抑える「DASモード」
- 暗いシーンの視認性を高める「Black Stabilizer」
- 入力端子:HDMI(Ver2.0)×2、DisplayPort(Ver1.2)×1、USB Type-C×1
- 5W×2 スピーカー内蔵
- 輝度:450cd/㎡(最大) 350cd/㎡(標準)/応答速度:5ms
- 付属品:HDMIケーブル×1、DisplayPortケーブル×1、USB Type-Cケーブル×1
前述の 27UK850-W の後継機。
違いは、同じHDRでもHDR400という規格に対応している点。新しい製品ということで少し価格も上がる。
Dell モニター・ディスプレイ U3219Q 32インチ
- パネルタイプ:IPS,非光沢
- 輝度:400cd/m²
- フレームレス
- 応答速度:58ms(標準)/5ms(高速)
- USB Type-C搭載
- フリッカーフリー
- ブルーライトカット
- 高さ調節可能
Dell製品の中でデジタルハイエンドと銘打って販売されている本製品、やはり次世代の端子であるUSB Type-Cを搭載してきている。
米VESA(ビデオエレクトロニクス規格協会が規定するDisplayHDR 400という規格に適合しており、ベーシックレベルでHDRコンテンツの再生がサポートされている。
シンプルなデザインながらもフレームレスでスタイリッシュな見た目をしている。
32型とデスクで使うには大きめなのとハイエンド向けの機能が取り揃えられており豪華な一品で、色彩周りの機能を重視するクリエイター向け。
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【2019年最新】USB Type-Cで接続できるモニター・ディスプレイ12選!
おしゃれなフレームレスのおすすめ4Kモニター・ディスプレイ
こんなケースにオススメ!
- おしゃれでスタイリッシュなフレームレスの4Kモニター・ディスプレイが欲しい
- デスク周りをかっこよくオシャレにしたい
モニター製品でおしゃれな見た目といえば何と言ってもフレームレス(画面を覆う枠の縁が非常に薄い)だと思うのは僕だけだろうか。
デザイン重視の方にオススメなフレームレスの4Kモニターをピックアップした。
もちろん見た目で選んでも良いが、性能も様々なので、搭載機能やスペックをざっと見比べて見て欲しい。
Acer モニター ディスプレイ CB271HKAbmidprx 27インチ
- IPS、非光沢パネル搭載
- HDMI v2.0入力端子(MHL対応)
- DisplayPort v1.2入力端子
- DVI-D(Dual Link対応)
- ステレオスピーカー内蔵
- ヘッドホン端子
- フレームレス設計
- マルチスタンド
- HDCP2.2対応HDMI2.0入力端子
上記に続きAcerの4Kモニターだが、こちらはIPSパネルを採用している点と、フレームの薄いデザインが特徴だ。
別売りとなるが、対応した4Kテレビに対応したチューナーとHDMI2.0端子を接続すれば、テレビとしても利用可能だ。
LG モニター ディスプレイ 27UK850-W 27インチ
- 3辺フレームレスベゼル デザイン
- sRGB99%以上/ハードウェアキャリブレーション対応
- 滑らかな描写を可能にする「FreeSync」
- 映像出力のタイムラグを抑える「DASモード」
- 暗いシーンの視認性を高める「Black Stabilizer」
- 入力端子:HDMI(Ver2.0)×2、DisplayPort(Ver1.2)×1、USB Type-C×1
- 5W×2 スピーカー内蔵
- 輝度:450cd/㎡(最大) 350cd/㎡(標準)/応答速度:5ms
- 付属品:HDMIケーブル×1、DisplayPortケーブル×1、USB Type-Cケーブル×1
LG モニター ディスプレイ 27UK650-W 27インチ
- 3辺フレームレスデザイン
- 滑らかな描写を可能にする「FreeSync」
- 映像出力のタイムラグを抑える「DASモード」
- 暗いシーンの視認性を高める「Black Stabilizer」
- 入力端子:HDMI(Ver2.0)×2、DisplayPort×1
- 輝度:450cd/㎡(最大) 350cd/㎡(標準)/応答速度:5ms
- チルト対応:-5~15° / ピボット対応 / 高さ調節対応:110mm
- 付属品:HDMIケーブル×1、DisplayPortケーブル×1
Dell モニター・ディスプレイ U3219Q 32インチ
- パネルタイプ:IPS,非光沢
- 輝度:400cd/m²
- フレームレス
- 応答速度:58ms(標準)/5ms(高速)
- USB Type-C搭載
- フリッカーフリー
- ブルーライトカット
- 高さ調節可能
モニター・ディスプレイの基本知識
モニターのことを説明する上で頻出の語句も紹介しておきたい。
(よく知っている人は読み飛ばしてね)
4Kとは
4Kとは簡単にいうと、よく聞くであろう「フルHD」と呼ばれる画質の4倍きめ細かい解像度のことだ。
細かく言うならば、横と縦のピクセル数が3840×2160となり、横のピクセル数が(だいたい)4000であることがわかる。Kは「キロ」を表すため4Kと呼ばれることが由来だ。
フルHDだと目を凝らせば文字がカクカクしたドットで構成されていることが視認できるが、4Kではほとんどわからない。4Kの場合は曲面がなめらかな曲面のまま。
よく意識しなければ気づかない差異かもしれないが、並べて見ると違いがよくわかる。
4Kのディスプレイを通して見る画像はもはや写真、肉眼で捉えた風景に迫る美しさだ。
就業後や休日に、ネットの海をさまよう時間は至福のものだ。ディスプレイを通して見る風景は、その時だけは自分の世界そのものと言って差し支えない。
画質にこだわりがない方も多いと思うが、世界はより美しいに越したことはないと思わないだろうか。
フレームレート
フレームレートとは、動画において1秒あたりに処理される静止画像の数だ。「fps」という単位で表される。
コマ撮りやアニメーションを考えるとわかるが、動画は数多くの静止画を連続で処理することで動いているように見える。
当然、静止画の枚数が大きいほど動きは滑らかになるため、フレームレートも数字が大きいほどぬるぬる動く。
このフレームレート、動画や映画など映像をよく見る場合や、ゲームをプレイする場合は重要となってくる要素だ。
画質モードや出力端子によってfps数の出力が変わってくる場合もあるが、モニターで多いパターンが30fpsか60fpsだ。動画を1秒間に30枚、あるいは60枚の静止画で表すということになる。
もちろん60fpsの方が滑らかに動画が映るので、用途として映像再生を視野に入れているのであれば60fpsを出力可能な製品がおすすめ、特に気にしない場合はどちらでも良いだろう。
※ゲーム用に特化した144fpsを出力可能な製品もあったりする。
液晶パネルの種類
ごく簡単に行こう。
液晶パネルというのは、まさに画面の部分のことだ。
この液晶パネルにはいくつか方式があり、主な種類と簡単な特徴は以下だ。
TN方式
コストが安い代わりに視野角によって変色しやすい。
斜めからモニターを覗き込むと変な色だった経験はないだろうか。それはきっとこのTN方式だ。
構造上、応答速度が早いというメリットもある。
VA方式
こちらも視野角による変色が弱点だが、TN方式よりコントラストが優れている。
応答速度も早く、TN方式よりコストは高め。
IPS方式
上記2つに比べると視野角に強く、斜めから見てもあまり色が変わらない。
発色も美しく高品質なイメージが強いが、応答速度はあまり早くなくコストも高め。
さっくりまとめると、以下のような優劣関係がある。
- 画質:IPS > VA > TN
- コスト:IPS > VA > TN
モニター・ディスプレイ端子の種類
PCとモニターを接続するには当然ケーブルが必要だが、規格の種類が数多く存在する。
主要な端子に対応しているモニターも多いが、自分の使っているPCや周辺機器などと接続可能か事前に確認しておくと良い。
古い規格も合わせると非常に多くの種類があるが、ここでは現在主に使われている端子の種類を紹介する。
HDMI
現在最もメジャーに採用されている端子の一つだろう。高画質な映像を転送できる規格で、多くのPCやテレビ、ゲーム機などに実装されている。
HDMI規格の中でもいくつかバージョンがあり、HDMI1.4やHDMI2.0などと表記される。
当然数が大きい方が高性能となるわけだが、例えばHDMIは4K/30fps対応なのに対し、HDMI2.0は4K/60fps対応となる。
モニター・ディスプレイを選ぶ際、HDMIの対応バージョンまで確認しておけると良いだろう。
DisplayPort
こちらも高画質な映像の転送を想定して発表された規格。
4Kモニターには、HDMIとこのDisplay Portの両方に対応した製品も多い。
また、このDisplay Portを小型化した『Mini Display Port』という規格もある。
Macのノートブックなどに搭載されている『Thunderbolt』という規格と互換性があり(というか端子が同じ形をしている)、Display Port と Mini Display Portを変換するケーブルを用いてモニターに接続できる。
D-Sub (VGA)
最近のモニターでは徐々にみられなくなってきているが、フルHDなどの製品で多く実装されている端子。
なお、VGAは規格上4K表示に対応していないため、注意してほしい。
ここで紹介したケーブル端子の規格だが、相互に規格を変換する製品も数多くある。
自分のPCにモニターを接続する際、変換ケーブルの要否も確かめておこう。
モニター・ディスプレイの輝度
輝度とは、字の如く画面の明るさのことだ。
単位は「カンデラ(cd/m²)」で表される。モニターのスペックで、300cd/m²とか400cd/m²と表記されているのを見た事があるかもしれないが、それが表現できる最大輝度を示している。
この数字が大きくなるほど、画面の明るさの上限も上がる。
目安として、相場だと300-500cd/m²の製品が多いように思う。
大画面テレビなどの製品は、離れて使用するケースが多いため輝度が高めの傾向がある。
常に最大の明るさでモニターを使用するとは考えにくいが、設定の上限値として輝度のスペックも意識してみると良いだろう。
HDRとは
モニターの製品スペックに「HDR対応」等と書かれている事がある。
なんとなく画質に寄与する技術だと想像がつくかもしれないが、具体的にどのようなメリットがありどんな場合にあると良いのか、ここで述べておく。
HDRとは、「High Dynamic Range(ハイ・ダイナミックレンジ)」の略語で、画質の輝度に関わる技術だ。
具体的には明るい部分と暗い部分の差、明暗差をよりはっきりと表現する事ができる。
Range(レンジ)という言葉の通り、明るさと暗さの幅をより広く表す事ができるのだ。
HDRに対し、従来のレンジはSDR「Standard Dynamic Range(スタンダード・ダイナミックレンジ)」と呼ばれている。
SDRでは、明るい部分に合わせれば暗い部分が潰れてしまい、暗い部分に合わせると明るい部分が白っぽくなってしまう。
モニターの表現技術では、人間の視覚で捉えられる明暗の範囲をカバーすることができなかった。暗い部分と明るい部分をより自然に、人間の視覚により近づけるための技術がHDRである。
と言っても、HDR技術を用いても人間の視覚には及ばないらしい。
モニターで表現できる明暗のダイナミックレンジは、
- SDR = 10の3乗(cd/m²)
- HDR = 10の5乗(cd/m²)
となっている。 HDRの時点でSDRから100倍の進歩があるわけだ。
それに対し、人間の視覚で認識できる明暗差のダイナミックレンジは、モニター風に表すと10の12乗と言われている。
そう考えると、人間の視覚能力が凄まじい。
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