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【ネットワークスペシャリスト】合格できた勉強法・勉強時間・対策を公開【2018秋】

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2018年秋に受験したネットワークスペシャリスト試験に無事合格できた。

以前から取りたいと思っていた資格なのでそれなりに考えて勉強したこともあり、効果的だった部分ややっておけばよかった事などを記しておく。

受験結果

・午後1試験:免除(2018春に情報処理安全確保支援士に合格していた)

・午前2試験:88点

・午後1試験:82点

・午後2試験:74点

際立って高得点という訳ではないが、それぞれ60点以上が合格という事を考えるとまあまあ安全圏だったと思う。
実際、試験後の感触もそこまで絶望的ではなかった(かと言って自信も無かったが)。

一部解答しにくい問題があって、解答予想をみては気を揉んでいた部分もあったが、それを加味してもまあ想像していた点数と近かった。
何度かIPA試験を受けていたこともあり、ある程度採点が甘い事を知っていた部分も大きい。

何しろ試験日から合格発表日まで2ヶ月近くあるものだから、この試験の結果が昇進や就職に関わる人からしたらその期間は気が気でないだろう。
自信を持って合格するのは難しいことだが、自己採点でラインギリギリ、のような結果はなるべく避けたいところだ。

受験者のスペック

保有資格:基本情報技術者、応用情報技術者、情報処理安全確保支援士、CCNA

ネットワークに関しては、LAN周りの簡単な設定を1年半くらい実業務で経験済み。
と言っても、ネットワーク設計やトラブルシューティングはほとんど経験がなかった。

実際のネットワーク機器にコマンド投入して設定変更していたが、定型的に決まった作業ばかりやっていたのでそこまで体系的な知識は身についていなかったかなあ。

そこからはネットワークの仕事から離れて、2年くらいブランクがあったような状況だった。
もちろん、当時の業務を行うにあたっての最低限の知識は勉強していたので、その貯金も少し役に立ったはず。

また受験の半年前に情報処理安全確保支援士に合格しており、セキュリティの知識も当該試験の範囲で一通り学んでいた。
セキュリティ周りの知識はネットワークとは関連深い部分も多いため、こちらも有効に働いたと思う。

ネットワークスペシャリストの受験をそこまで急いでいない場合は、難易度的にも先に情報処理安全確保支援士を受験してみたら良いかもしれない。

勉強期間と勉強時間

受験する前から色々と調べて、IPAの試験の中でも難易度が高い部類だということは知っていたのでできれば4ヶ月くらい勉強期間を確保したかったのだが、
諸々の事情で正味2ヶ月半くらいの学習期間となった。

次に1日あたりの学習量だが、平日は仕事の忙しさにムラがあり平均して1時間〜1時間半くらい、全く勉強できない日もちらほらあった。

そのため、休日に集中して時間を確保して勉強するスタイルにせざるを得なかった。
休みの日は5時間くらい頑張っていたと思う。

まとまった時間の取りづらい平日は、午前問題やキリの良いところまでテキストを読み進める時間に当て、余裕のある日は午後2の大問一つ解いちゃうかな〜という感じ。
休みの日はがっつりと過去問演習をやり、1日に1年分解いて答え合わせしていくようなルーティンとなっていた。

勉強方法、使用した教材

午前問題

まず午前問題の対策についてだが、僕の場合午前1は免除だったため午前2だけ対策すればよかった。

で、午前問題対策に使ったのがおなじみこちらのサイト。
https://www.nw-siken.com/

こちらの過去問道場を繰り返し解き、過去5年分は100%に近い正解を叩き出せるようにした。

基本情報の時も応用情報の時も、情報処理安全確保支援士の時も午前問題はこのシリーズのサイトに助けられた。
IPAの午前試験は過去問からの出題が非常に多く、午前問題の過去問を覚えてしまうくらいやりこむのが非常に効果的だ。

午前2は1年あたりの問題数が25問と少なく、特にネットワークスペシャリストのような高度試験は年に1度しか実施されないため過去問自体も少ないので割とすぐに攻略できてしまう。

余裕があったら10年分やってしまっても良いと思う。一部の古い問題は出題されなくなっていると思うが。

午後問題

午後問題は、午後1と午後2に分かれるが、どちらも記述式の問題を含むシナリオケースの出題で、分量の違いはあるが必要となる知識も共通しているのでまとめて勉強した。
午後問題も過去問演習が非常に効果的なことは変わりないのだが、こちらは暗記ゲーで乗り切るのが至難の技となるため、前提となる知識を身につけておく必要がある。

出題されるのは基本的に一般的な技術の知識やそれに基づく考え方(そうでない場合は問題文にある程度の解説が入る)なのでネットで情報収集することも可能だろうが、体系的に知識をつけられる点や専用の対策本が出版されていることから自分の場合は書籍をいくつか通読した。

その中で合格に寄与したものをいくつか紹介していきたい。

マスタリングTCP/IP

ネットワーク初学者向けのド定番、この本に書いてある内容が網羅的に理解できていないと合格は遠のいてしまうと思う。

長きにわたって愛されている良書なので、ネットワークを学びたい方は試験対策関係なくこの本で学習してほしい。
入門編とある通りネットワークの基本的な知識が凝縮されており、タイトルにあるTCP/IPはもちろんだがそれ以前のところも丁寧に解説されている。

完全にネットワーク初学者だったり、あまり知識レベルに自身が無いという場合はこの本の内容をマスターする事を最初の関門と思って取り組んでいただきたい。
ここを乗り越えられるかどうかが、それ以降の学習の質に関わると言っても過言では無いかもしれない。

あくまで基礎的な内容を押さえるための書籍なので、この本の内容だけでネットワークスペシャリストに合格することは難しい。
ただ、合格に必要な知識のベースとなる、大切な要素が詰まっている。

3分間ネットワーキング

マスタリングはマジで大事なんだけど、文字多めで精読するのに結構パワーがいる。
そこで、おさらいがてらもう少し気軽に読める本としてこちらもおすすめだ。

こちらも基礎的な内容の本だが、マスタリングよりライトな文体で書かれているため、読み物として多少面白くすらすら読めるようになっている。
僕の場合はWebサイトで3分間ネットワーキングを学習したのだが、コンパクトに本にまとまっていたので紹介してみた。

情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト

こちらはがっつりネスペに特化した対策本。毎年新しくなるので、その時の最新版を選べばいいと思う。

ネスペ向けの対策本はこれ以外にも何種類か出ているので、好みのものを選んで問題ないが総じて共通しているのはとても分厚いということ。
問題を解いていてわからなかったところや復習したいところがあった時に辞書的に使えれば理想的だが、そもそも問題を解くための知識を補填する必要があるため、できれば2〜3回くらい通読できると良いと思う。

この本に関しては、本編に載っている範囲以外に、基礎的な内容をまとめたPDFを結構なボリュームダウンロードして読む事ができる。
PCなどでPDFを読んで勉強するのに抵抗がなければおすすめ。

いかに早くこういった対策本の内容をさっくり押さえて過去問にシフトできるかが勝負、みたいなところある。

ネスペシリーズ

こちらは午後問題の過去問演習で非常にお世話になった。
ネットワークスペシャリスト含め、IPAの試験は問題と解答がオフィシャルのwebサイトで公開されているが、解説は載っていない。

この本は、問題と一緒に解答とその詳細な解説が記載されているため、過去問を解いた後の採点段階で非常に重宝する。
正しく解答できなかった問題の考え方を学べることはもちろんだが、ネスペは全体的に記述式の問題が多いため、解答を導き出して文章にまとめるというプロセスに慣れておく点でも効果的だ。

ネットワークスペシャリスト試験には定番の本みたいなので、安心して使っていいだろう。
けっこう解説の文体が初心者に寄り添う感じで、受験者が疑問に思ったりする部分が先回りして説明されているので自分としても好みのテイストだった。

なお、この本は1冊につき1年分の午後問題とその解説が掲載されている(その割に分厚いので驚いたが)。
そのため毎年1冊新しいのがネスペの○○というタイトルで発売されるが、可能な限り過去のものも揃えて勉強できると理想的だ。

その中で、2017年度に発売された"ネスペの基礎力"という本だけ、過去問題の解説だけでなくネスペに頻出の分野を解説するテキストが掲載されており、これがまた読みやすくて数回通読した。


むしろテキスト部分のボリュームの方が過去問解説より多いくらいなのだが、初学者に寄り添った優しい文体ということもありスラスラ読める。

ポケットスタディ ネットワークスペシャリスト


こちらはテクニック本に近いイメージ。
文体が少々特殊だが、定番の問題やよく出る範囲がまとめられている。

過去10年以上にわたる記述式の問題がパターン化されていて、網羅的に解答内容と紐づけて確認できるので、直前のおさらいだったり最後の追い込みに効果的だと思う。

学習初期化から読み込むより、基礎知識の補填と一通りの過去問演習が終わってから漠然と残る不安を少しでも解消するのに使うと良さそう。

受験後の所感

身も蓋もないのだが、ネットワークスペシャリスト試験は運の要素も大きいと思う。
少なくとも僕の能力では、時間があったとしても1発で合格できる前提のレベルまで学習することは困難だった。

この試験、範囲が広いだけならまだしも、出題分野が偏っている問題が往々にしてあるのだ。
午後問題でメール関連ばかり出題されたり、プロキシサーバがやたら出てきたり…

午後問題は大問が選択できるとはいえ、自分が苦手とする分野が集中的に出題されてしまったりしたら、それはもう運が悪かったと諦めて翌年にかけるしかないだろう。
自分の学習成果を否定して、翌年以降の受験モチベーションを下げられる方が勿体無い。

稀に、この試験が簡単だったとか苦労なく合格できたという声もあるが、それもまた運だと思う。
自分が答えやすい問題が多く出題されることだって十分あり得る。
僕の場合も、過去問の出来に結構ばらつきがあった。

受験前の時点で、安全に合格する自信を持つことは難しい。
僕も、受験前の学習段階では苦手な分野が出ないことを祈るばかりだった。
試験当日に全ての問題に目を通した上で解き終わって、ようやく一定の手応えを感じる事ができた(それでも十分に合格圏内である確信は持てなかったが)。

事情はそれぞれだろうが、一発で合格することに固執しすぎず少しでも合格する確率を上げるという意気込みで学習を進めてほしい。
テキストや過去問の内容を網羅的に把握し、ある程度問題慣れもできたら、あとは運が悪くなければ合格に手が届くはずだ。

 

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