AWSソリューションアーキテクトに合格する方法が知りたいって?
よし任せろ!
(↑最近考えた書き出しのフレーズ)
念願のAWS認定資格
合格することができました!アソシエイトレベルですが。
苦節…3週間くらいかな。念願の、と言ったわりには重い腰が上がらず先延ばしにしていたのですが、合格できてすっきりしました。
この資格、元々のITリテラシーによっては数週間〜1ヶ月くらいの勉強で十分合格できるのですが、そこまで簡単な試験ではありませんでした。
というのも、まだ資格に対する定番の対策や勉強方法というのが確立されていないんですね。
Cisco試験で言うところのPing-tや、情報処理試験の.com系みたいな問題集サイトはありませんし(英語のならあるかも)、試験対策の教本も2017年2月時点では一冊しかないです(その一冊については後で詳しく書きます)。
とはいえアソシエイトレベルの試験はまだマシな方で、プロフェッショナルレベルになると更に情報量が減ります。
僕が合格したのはアソシエイトレベルの試験で、既に先駆者の方々が色々と情報を提供してくださっております。
ですが、僕自身もっともっとAWSに普及していってほしい気持ちもありますので、自分の勉強法やためになった内容も、規約等に抵触しない範囲でご紹介したいと思います。
受験者のスペック
もともとクラウド専任のエンジニアではなく、オンプレシステムの基盤担当(ほぼネットワーク担当)でした。その上、エンジニア歴自体も1年半程度の見習いです。
他に取得している資格は、以下のものです。
- 応用情報技術者試験
- CCNA
昨年とあるプロジェクトでAWSで構築するシステムに携わったのが、AWSとの(というかクラウドシステムとの)馴れ初めです。
経験期間は2ヶ月程度、触ったリソースはVPCとその周辺の設定(NCALやSG、ルートテーブルなど)がほとんどで、加えてEC2を少しだけといったところです。
勉強を始める前の知識レベルとしては、リージョンやAZの概念や、NW関連の知識があったのでVPC関連の理解はすんなりできてましたがその他はさっぱり、という状態でした。
ただAWSを少しいじって面白いなーと思ったので、もっとAWSの仕事したいアピールをするために資格を取ることを決意しました。
試験結果
76%で合格でした。
合格ラインは非公開ですが、概ね65%前後と言われていますね。
それを鑑みると、特別高得点ではありませんが安全圏だったんじゃないでしょうか。
自分としては、80%程度は取れるくらいの勉強をしたつもりだったんですけどね。
というのも模試の得点率がちょうど80%だったんです。
まあ本試験では格段に問題数が増えますし、模試と同じ問題が出るとも限らないので誤差かもしれませんね。
ちなみに試験はテストセンターで受験するのですが、回答終了後にすぐに結果がわかります。
また、試験申し込みの際にAWS認定受験者のアカウントを作成することになり、登録していたメールアドレス宛にも試験結果と認定証の添付ファイルなどが届きます。
受信したメールをみると出題ジャンルごとの得点率もわかるのですが、僕の場合…
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総合スコア: 76%
トピックレベルのスコア:
1.0 高可用性、コスト効率、耐障害性、スケーラブルなシステムの設計: 84%
2.0 実装/デプロイ: 33%
3.0 セキュリティ: 63%
4.0 トラブルシューティング: 100%
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……実装/デプロイのところどうした?
もしかすると机上の勉強ばかりで、あまりマネジメントコンソールを使ってデプロイをしなかったという勉強方法の偏りが露呈したのかもしれないです。。。
勉強した内容
資格の教本を読みました
先ほど、一冊だけ教本があると申し上げましたが、その一冊を実際に使って役に立ちましたのでご紹介します。
この本が、現時点(2017年2月)で唯一のAWS資格教本です。
僕はkindle版で購入して、この本を4〜5周読みました。
何が良いかって、資格に特化した本ですので試験で問われやすいポイント部分がコンパクトにまとめられています。
通常はAWSの公式ドキュメントを読み漁ったりマネジメントコンソールから自分でデプロイしてみたり…といった流れで勉強するのですが、この本ではそういった部分を少し近道させてくれるイメージでしょうか。
また4〜5周読んだと言いましたが、それが全然苦にならないくらいコンパクトにまとめられています。僕の場合はiPhoneのkindleアプリから通勤/退勤時に毎日読んでましたが、数日で読み終わります。
3週も読んだ頃には、概ね試験のポイントが頭に入っていることでしょう。
ただ、この本だけで合格圏内になるかは微妙かと。大事なところを効率よく学ぶことはできまずが、この本の内容をだいたい理解した時点で、感覚的にはボーダーギリギリくらいの得点になると思います。
安全に合格するためには、もう少し知識の肉付けをした方が良いです。
最後に、kindle版を買う場合は1点ご注意を。
この本、固定レイアウトなのでハイライトしたりできません。
ただ、僕も最初は大事なとこを控えるつもり満々で固定レイアウトと気付かずに購入したのですが、そもそもポイントが相当まとまっているのであまり困りませんでした。
Black Beltを読みました
定番ですよね。Black Belt。
先ほどの教本で基礎知識をつけた後は、補完のためにBlack Beltを読みました。
本当は是非ともオンラインセミナーを聞きながら勉強したかったのですが時間がないので読むだけにしました。。
とはいえ読み漁ったというほどでもなく、本に出てきた重要そうなサービスのものをいくつか絞って2〜3周ずつ読みました。
1つのサービスにつき50〜100ページくらいの資料ですが、パワーポイントで図がふんだんに使用された作りになっていることもあり、基礎的な知識が頭に入っている状態であれば2〜30分で読めちゃいます。
具体的に、読み込んだサービスは
- EC2
- VPC
- ELB
- S3
- RDS
- EBS
- IAM
この辺りは必須ですね。しっかり内容を把握しましょう。
(まあ最後らへんの料金のところは出ないと思って読み飛ばしましたが)
あとは、できたら以下のサービスにも目を通しておくと良ろしいかと。
- Auto Scaling
- CloudFront
- ElastiCache
- Redshift
- DirectConnect
- Route 53
- CloudWatch
加えてここにないサービスも、名前を聞けば「何をするものか」くらいは理解できる程度の知識があると更に良いと思います。
模試はやりましょう。有料だけど
試験の数日前、わりと直前に模試を受けました。
本試験と同じ体裁で自宅で受験することができますが、有料(2017年2月時点で2160円)です。
ただまあ受けておいて良かったと思います。本試験を申し込む決意もできましたし。
得点率アップというよりは、現状の実力の確認と試験の出題方式を把握する目的が大きいですね。
模試は全20問の出題なのですが、本試験と同じように回答終了直後に得点がわかり、ジャンルごとの得点率も判明します。
※各問題ごとの正否は開示されません。
更に問題文はコピペができるし出題画面のスクリーンショットも取れますので、控えておいて後から徹底的に復習しましょう。
※ただし、控えた問題を公開することは規約違反になると思われますのでやめましょう。
もっと点数を上げるためにやるべきだったこと
AWSに限らない基礎的なIT用語を抑える
僕の場合はそもそものIT知識が貧弱だったこともありますが、AWSのリソースに関するインプットに注力するあまり、既存のIT技術に関する勉強を怠った部分がありました。
例えば、DBサービスであるRDSの仕様を勉強してもDB技術自体についてはあまり調べない、といった格好でした。
考えてみれば既存の技術あってこそのAWSリソースなのですが、AWSサービスだけを学んで理解した気になってしまいます。
試験対策という意味ではそれで対応できる問題もあるのですが、もちろん対応できないものもあります。
意外とIT知識そのものを問う問題も多いんですね。
もっとDNSとか DBとかストレージとか、AWSとは離れて知らないことを勉強しておくべきでした。
重要じゃなさそうなAWSのサービスも概要くらいは抑える
これ確か先ほども書きましたが、AWSのサービスって結構たくさんあって知らないものも多いんですよね。
ヤマを張っていないサービスの資料を読み込んだりする必要まではありませんが、だいたいどのサービスがどの役割を担っているかを把握しておくと、本試験でも色々とスムーズにいくと思います。
実際にマネジメントコンソールで手を動かす
実装/デプロイの得点率悲惨でしたからね。
机上の勉強で各サービスの機能や仕様を把握し、実際にデプロイする時の振る舞いやオプションで設定できる内容などはマネジメントコンソールで実際にリソースを作ってみるのが一番良さそうです。
ただこれをやると時間もかかりますけどね。
AWSの勉強って基本読むばっかりになりがちなので(少なくとも僕はそうでした)、疲れたら手を動かしてみるという、気分転換がてらやってみるのが良いと思います。
試験当日
一般的なテストセンター試験と同じですね。CCNA等のベンダ資格を受けたことがある方は特に迷うことは無いと思います。
そうでなくとも、模試を受けていれば回答方法等も含めたイメージはつかめていますので問題ないでしょう。
やっぱり受験後にすぐ結果のわかる試験は良いです(受験料は根が張るけど)。
今後は
やっぱりプロフェッショナル取りたいですね。
できれば年度内に取得できたら良いのですが。。
プロフェッショナルになると格段に難易度が上がるとも聞きますし、一夜漬けでやるよりはコツコツ時間をかけて知識を定着させていきたいですね。
それから、プロフェッショナルの勉強をするときは今回の反省を生かし、知らない技術はAWSのものでなくともちゃんと調べるようにし、エンジニアとしてのスキルアップを図りたいと思います。