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洋ゲー初心者の僕がPS4版『ウィッチャー3』にドハマりした理由

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PS4で面白いゲームソフト、オススメのゲームソフトをさがしている人は、是非この『ウィッチャー3』を選択肢に入れて欲しい。そう思ってこの記事を書いている。

PS4 の名作として、名前を連ねることが多いウィッチャー3。作品名は見たことがあるという人も多いと思うが、洋ゲーという点から避けている人も多い事だろう。

プレイ前は僕も洋ゲーというものに親しみがなかったのだが、やたらと評判が良いという理由で手を出してみることにしたのだった。

日本的なRPGやアドベンチャーゲームに慣れてしまった僕からしたら、アクの強いキャラクターが広大に世界にほっぽり出されて『あとは自分次第!』みたいなイメージしかなかったのだが、この作品については全く違っていた。

ウィッチャー3の概要

ポーランドのゲーム会社が開発した作品で、ジャンルはアクションRPG。

モンスタースレイヤーである主人公『ゲラルト』を操り、様々な人々との出会いや敵との戦いを経て壮大なストーリーを体感できる。

全世界で600万本を売り上げたヒット作品で、日本でも非常に評価が高い。

ちなみに原作はポーランドのシリーズ小説で、日本でも『魔法剣士ゲラルト』のタイトルで一作品だけ発売されている。

本作はThe Game Awards 2015で「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。

こんな人におすすめ

  • とにかく重厚感のあるストーリーを楽しみたい
  • ボリュームのあるゲームをしたい
  • 洋ゲーにあまり馴染みがない
  • かっこいいおっさんの活躍が見たい
  • 綺麗なグラフィックの世界を旅したい

重厚で引き込まれるストーリー

ストーリー無いとか思っててごめんな。めっちゃあったわ。

簡単なあらすじ

まずウィッチャーとは、怪物退治を生業とする職業の名前。

主人公のゲラルトは、数々の偉業から伝説のウィッチャーとして有名なベテランのおっさんである。

このおじさんが、娘のように育てた女性であるシリラ(通称シリ)の行方を追って旅をするというのがごく簡単なあらすじ。

ストーリーはごく単純な部分と少し複雑な部分があって、ウィッチャーであるゲラルトの目的はあくまでシリの捜索。

彼女を追って色々な人と出会い情報を得て旅していくのだが、こちらの話は目的が明確な分ごくシンプルでわかりやすい。

もちろん、筋書きが単純なだけではなく、奥深くドラマ性のある重厚な物語が楽しめる。

一方でその裏側では、世界情勢の動きがある。

ゲラルトはいくつかの国を跨いで旅をするわけだが、それらの国々の対立関係や力関係などが変化していき、そっちは結構複雑だったりする。

各国の重要人物みたいな人たちも普通に出てくるが、その人たちと交わす会話から刻一刻と変化する世界の状況が伺える。

世界情勢の話はアクセントくらいで、ゲラルト本人もあまり気にしていない。彼の旅する目的に感情移入できればストーリーは申し分なく楽しめると思う。

世界観もしっかり楽みたい場合は、メニューから確認できる用語辞典やアイテムとして手に入る書籍とかがたくさんあるので、詳細に把握して楽しむこともできる。

なお、 『ウィッチャー3』のタイトル通り前作が2作品発売されているが、未プレイでも全く問題なく楽しめた。

念のためこれまでの顛末を確認したい場合は、公式サイトに年表がある。

www.spike-chunsoft.co.jp

最初の方は登場キャラクターや地名が中々把握できなかったが、ストーリーに夢中になるうちに自然と覚えられるようになる。

豊富でストーリー性のあるサブクエスト

ウィッチャー3において真っ先に評価される点の一つが、サブクエストの豊富さとそのストーリー性だろう。

本作品におけるサブクエストの存在感は、通常のゲームにおけるそれよりもずっと大きい。

馴染みのない人にとっては、そもそもメインクエストとかサブクエストとか何やねん!って話になると思うんだけど、

そもそもクエスト制っていうのは、

主にMMORPGにおいて、プレイヤーキャラクターがNPCから出される課題。クリアするには一定の条件を満たす必要があり、クリアすると報酬の獲得やストーリーの進行が起こる。

(引用:クエストの意味 - オンラインゲーム用語集 - goo辞書より)

このウィッチャー3にも根幹となるメインのストーリーがあって、それが『クエスト』という単位に分割されているわけだ。

で、このクエストというものには2種類あって、

  • メインシナリオを進めるためには絶対にクリアする必要があるメインクエスト
  • プレイヤーの任意でクリアしてもしなくても良いサブクエスト

メインクエストは、広いオープンワールドの世界で、物語を進めるために「どこへ行ったらいいの?」「次何したらいいの?」といった行動の指針を決定していく。

一つのメインクエストがクリアされる過程でストーリーが進行し、その展開から自ずと次に着手するべきメインクエストが発生していくイメージだ。

一方サブクエストについては、クリアには必須でないショートストーリーのようなイメージだ。

サブクエストには大抵報酬がつくが、任意という都合上クリアした場合としていない場合でストーリーへの矛盾が発生しないように、メインシナリオとはあまり関係がない出来事が展開する傾向がある。

その結果、サブクエストは単調なお使いイベントやストーリー性の薄い展開になりやすい。

とまあ上記で説明したのがごく一般的な分別なのだが、ウィッチャー3については話が別だ。

何しろ、サブクエストでプレイヤーがとった行動の影響がメインシナリオに濃密に影響してくるというあまり類を見ない構成になっているのだ。

そして、一つ一つのサブクエストの物語はとても濃厚に描かれ、単調なお使いイベントなど存在しない。

僕もサブクエストは序盤から中盤にかけては、見つけられたものに関しては全てこなしていた。後半からはストーリー展開が熱すぎたため、気になってそちらを優先的に進めてしまった事もあり全てのサブクエストはクリアしていないが、大部分はプレイできたと思う。

プレイヤーの行動の結果で物語が変わる

ウィッチャー3の主人公ゲラルトさんは、ドラゴンクエストやポケモンとは違いめちゃめちゃ喋る。

キャラクター性も確立されているのだが、要所要所でプレイヤーに発言や行動が委ねられるため、選択次第では優男にもなるし冷徹な仕事人にもなる。

プレイヤーのとった選択で、ゲラルトをとりまく人間関係、世界情勢などが変化していく。メインクエストの結果でWitcher3の世界は36種類の状況があり、サブクエストの選択結果も反映されるエンディングデモが3種用意されている。

(引用:ウィッチャー3 ワイルドハント - Wikipediaより)

ジャンルとしてはアクションRPGだが、この点から本質的には『アドベンチャーゲーム』なのではないかという声もあるくらいだ。

例えば何気ない悪党のモブキャラを見逃すかどうかで全く別のクエストで起こるイベントが変わったり、良かれと思って選択した行動が逆の結果を生み出す事もある。

プレイヤーは、選択と行動の結果が責任を伴うという事を徐々に学んでいくことになる。

何気ない選択肢の結果が世界情勢を動かす事もあり、まるでバタフライエフェクトのようだ。

広大な世界と美しいグラフィック

グラフィックはすごく綺麗。人物のグラフィックもだが、とにかく風景が美しい。

オープンワールドで似たような風景がずっと続くんだけど、それでもなぜか飽きない。終盤になっても馬で駆けて移動するのが楽しかった。

魅力的なキャラクター達

登場人物は、覚えられる自信全くなかったけど気づいたら覚えていた。どいつもキャラが濃いんだよね。

ダンディリオンとかラドヴィッドとかゾルダンとかディクストラとか、カタカナだらけで全く覚えられる気がしないけど自然と覚えちゃう。

過去作はやってなかったけどなんとかなった。一説によると、過去作をやっていても見覚えのないキャラクターが知り合いのように出てくるらしい。

登場人物は本当に数多くいるが、印象に残った人物だけ紹介。

ゲラルト

主人公であるベテランのウィッチャー。見た目は怖いが堅物というわけではなく、小粋なジョークを言ったり酔ってふざけたりするお茶目な一面もある。

行く先々に知り合いがいるあたり顔が広いらしく、仕事の腕も確かな模様。

台詞や行動がかっこよく声も渋いため、プレイして行くうちに好きになると思うキャラクター。動物にも優しい。

シリラ

通称シリ。綺麗なお姉さんだ。

ゲラルトが娘のように思って育てていた人物で、色々あって今は別行動している。ゲラルトは彼女を求めて世界を旅することになる。

潜在能力が高く、作中でも屈指の強大な力を秘めている。ゲーム中何度かゲラルトに代わって彼女を操作するパートがあるが、性能の高さが伺える。

ちなみにCVは沢城みゆきさん。

女魔術師

作中で女魔術師という職業の人物が何人か登場する。その名の通り魔術を操る女性だ。

強力な力を持っていることがあるため、権力者達からは恐れられ排除の対象とされている節がある。

あいつら絶対一番強いと思う。ウィッチャーが近接戦闘特化タイプだとしたら、女魔術師は距離をとって大技をぶち込んでくる感じ。

以下、本編中でやってのけた所業の数々。

  • FFのメテオみたいな火の玉を空から大量に降らせる
  • 対象をテレポートさせ、遥か上空から落下させる
  • 普通に人を操る
  • なんかよくわからんけどイナズマみたいなので動けなくする
  • 炎や雷を飛ばしてくる
  • 大規模な城と周囲の拠点を覆うバリアを張る
  • 大きめの岩や鎧を着た屈強な戦士を念動力で浮遊させる

イエネファー

ゲラルトの嫁候補その1。優秀な女魔術師であり、怒らせると怖い。

ゲーム開始直後から登場し、冒頭の彼女の振る舞いから「あ、こういうゲームなのね」と察することができる。

ここぞという時にはとんでもなく頼りになるお姉さん()で、CVは某少佐と同じ。

トリス

こちらも女魔術師で、ゲラルトの嫁候補2。個人的にはこちらの方が好み。

赤い髪のイメージ通り火属性の魔術を得意としており、時々戦闘も手伝ってくれる。

優しくて他者を思いやる性格をしているとみせかけて、怒らせるともっと怖い。

ムービーを見ているとだんだん好きになって行くと思う。

奥が深い戦闘アクション

基本は剣で戦う

僕は特段アクションが得意というわけでなく、というかアクションゲームに触れるのが久しぶりだった。ウィッチャー3は難易度を4段階から選べるため、下から2番目の難易度を選択し問題なくクリアできた。

戦闘の感覚は、自分がやったことのあるゲームだと鬼武者をもう少しテクニカルにした感じかな。

モンハンほどじゃないけど動きはややもっさりめ。

各アクションは人間が現実的にできそうなモーションに限定されているためDMCのようなスタイリッシュ系でもないが、違った種類の爽快感がある。

簡易魔法である"印"

ウィッチャーは剣だけでなく簡易的な魔法も使える。これがまた妙に楽しい。

火を出したりバリアを張ったり、あるいは他者を操ったりと全部で5種類の簡易魔法が使える。

後述するアビリティ機能により、どの種類の魔法を強化して行くかを自分で選択できる。

戦略性のある戦闘

敵モンスターにはそれぞれ弱点があり、それを踏まえた上で戦いに臨むことで結構戦略性の高いバトルも楽しめる。

敵を討伐するタイプのクエストでは、基本的に以下のような流れを汲む。

現場検証などで敵の種類を絞り込む→敵の弱点を調べる→弱点に応じ、有効に戦うための仕込みをする→いざ戦闘

この『仕込み』の部分で色々と対策ができて、敵が弱点とする属性の油を剣に塗り込んだり、錬金術で霊薬や手榴弾みたいなものを作ったり。

あるいは簡易魔法である”印”の中で効果的なものを選んで使うなど、専門家らしく戦うことも可能なのだ。

アビリティで能力を強化できる

アクションRPGなだけあってレベル性が導入されているが、キャラクターの強化は主にアビリティを用いて行う。

アビリティは、剣に関するものから魔法に関するもの錬金術の能力を向上させるものなどがある。どれを選ぶかによってゲラルトの能力が変わるため、同じレベルでも違った性能のキャラクターが出来上がる。

恐らくゲームプレイ中は、次にどのアビリティを強化するかをずっと考えることになるだろう。

ライトユーザでも楽しめると思う

細かいメニュー画面とか大量のアイテムとか、錬金術とか装備品の分解とか要素がたくさんあるんだけど、多すぎて全然わからないよ!ってなると思う。

心配はいらない。大体は自然にわかるようになる。

ちなみに錬金術とか装備の分解とかは、結局プレイ時間中に数えるほどしかやらなかったし正直理解してなくてもクリアできた。

もちろんやりこむならシステムを理解していくのも楽しいんだろうけど、完璧に理解しようとしない僕みたいなライトユーザでも楽しめるということが言いたい。

有料DCLもあるよ

本編だけでもボリューム満点なのに、追加要素もある。

本編より後で配信されたDCLコンテンツ『無常なる心』『血塗られた美酒』は、それぞれいくつかのメインクエストとサブクエストが含まれ、数十時間ずつ遊べるという。

僕もこれからプレイ予定だ。本編をクリアしたらきっとDCLコンテンツもやりたくなるはずだ。

今なら『ゲームオブザイヤーエディション』が買い!

有料ダウンロードコンテンツアップデートのコンテンツを含む『ウィッチャー3 ワイルドハント ゲームオブザイヤーエディション』が発売されている。

今買うなら断然こちらが良い。先に紹介したDCLコンテンツが最初から含まれているため有料で買う必要がないのだ。

本編をクリアしたら恐らくDLCをプレイしたくなるはずだし、こちらを買って間違い無いだろう。

 

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