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IT系内容多めの雑記ブログ(にする予定)。アニメとか漫画の感想も書きます。

「感動」だけじゃない!演出とギャグも冴える映画【感想】クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

 

最近一作ずつ鑑賞しては感想を書いているクレヨンしんちゃん映画作品。

とうとうこの作品について記事を書く時が来てしまった。

 

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

 

 

クレヨンしんちゃんの数ある映画作品の中でも、群を抜いて評価が高い作品だ。

同じくらいの評価である翌年公開の「戦国大合戦」と合わせて、クレしん映画の傑作として話題になることも多い。

この作品が高評価である理由の一つは、間違いなく露骨な「感動路線」の導入にあると思う。だが実際に作品を見返すと決して感動だけの作品ではないと感じさせるものがあった。

  

大人向けと子供向けの住み分け

 

ファミリー向けの映画で「大人も子供も楽しめる」といったキャッチコピーはよく聞くが、この作品ほどそれを体現している映画は珍しいと思う。

クレヨンしんちゃんの映画では従来から大人にしかわからないようなネタが随所に挿入される特徴があったが、この映画ではそういった描写が連発し「大人がわかるネタ」がメインのテーマにまで昇格している。

20世紀博内に作られた過去の街や、子供達がみる古いTVや音楽のシーン。完全に当時の親御さん世代に向けて作られたシーンだ。

 

だからといって、子供があまり楽しめない構成になっているわけではない。何と言っても、元来子供向けのシリーズであるクレヨンしんちゃんだ。

子供が楽しめるシーンはどこかというと、おそらく中盤の逃走シーンだろう(当時子供だった僕がそうだった)。

非常にコミカルでわかりやすいギャグが挿入されるし、バスに乗って逃走するシーンなんかは非常にインパクトがあった。

 

この映画でよく名シーンとして挙げられるのは「ひろしの回想」の場面やしんのすけが必死にタワーを伸ぼる場面だろうが、同じ質問を子供にするとおそらく中盤のカーチェイスデパートでの逃走劇シーンと答えるのではないだろうか。

 

「懐かしさ」という秀逸な題材

アニメや映画に限らず、後にも先にもあまりないテーマだと思う。

Alwaysなど観た人に懐かしいという感情を想起させる作品はあるが、劇中の人物が「懐かしい」と感じ、その感情自体が物語に影響してくる作品はあまりないということだ。

 

作中で描写される時代を知っている人なら劇中の大人と一緒に懐かしい思いをできるし、そうでない人でも「懐かしい」という感覚自体はあるはずだ。

そこに訴えかけ共感を得ることで、いつも通り荒唐無稽な脚本ながらより感情移入しやすくなっている。

 

ただし、これは鑑賞するのが大人である場合だ。映画の中でしんのすけをはじめとしたかすかべ防衛隊のメンバーは「懐かしさ」を理解できず、ギャップが生まれる。

とはいえ懐かしさの虜になる大人たちを、コミカルながらも不気味に描いている点はポイントだ。子供は子供で、両親に見放されたショックだとか過去に夢中になる大人のネジの外れたような怖さとか、しんのすけたちに感情移入することができる。

 

さて、作品の大筋は懐かしさという感情を理解できない純真無垢な子供(というかしんちゃん)が、過去ではなく未来に生きるエネルギーを与えてくれる、というわかりやすい構成をとっている。

この映画を見た子供たちは、劇中の過去に取り憑かれる大人を見てどのように感じただろうか。僕も初めて鑑賞した時は小学生くらいで、はっきりとした感想は覚えていないが「懐かしさ」という感情の強烈なパワーみたいなのは印象に残ったと思う。

それに、子供が大人の気持ちを理解するのにも一役買った作品だと思う。子供に戻った大人たちをみて、普段いくらしっかりしているように見えても、本当は子供のように自由に振る舞いたいんだという思いが心の底にあるんじゃないか、と。

 

今の大人向けにリメイクとかされないかな〜

 

度々話題になるということもありそこまで古い印象はないのだが、この映画は2001年の作品だ。公開から実に16年が経過しようとしており、この映画自体が懐かしいものになりつつある。

 

本編では1960〜1970年代に流行したものが連発することから、2001年当時の親御さん世代をターゲットもターゲットにしていることがわかる。

劇中の野原ひろしは35歳で、作品の時代設定も2001年とすると1966年生まれということになる。みさえは29歳なので1972年生まれだ。

モノクロのテレビや大阪万博が登場していることからすると、実際に作品のターゲットとしているのはもう少しだけ上の年代だろうか。当時の40歳くらい、現在でいうと5〜60代くらいが劇中の描写に最も共感できる年代だと思われる。

 

作品の制作陣営にこの年代のスタッフが多かったのか、入念な取材が行われたのかはわからないが、当時の日本に生きていない僕でさえ相当忠実に再現されていることは想像がつく。

 

とここまで書いていて、公開から16年が過ぎたこの作品、昭和後期〜平成初頭生まれ世代向けにリメイクできたら面白そうだなと。なぜなら僕もこの世代だから。

具体的には、80年代〜90年代生まれの大人が懐かしいと思う要素をふんだんに取り入れる形で脚本化してくれたら結構食いつく人も多いと思う。

この世代だと、例えばたまごっちだとかポケベル、もう少し前だとディスコやらスーパーファミコンなどだろうか。

 

時代が進むにつれて趣味趣向も多様化されていく傾向があるが、社会現象になり流行したものは誰しも記憶に留めているものだ。

当時この映画を見た子供達が現在は大人になっているわけで。「オトナ帝国」という作品自体を懐かしみながら、いつの日か「僕たちの世代の懐かしさ」をテーマにした映画が制作されればきっと観にいくと思う。

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