よし任せろ!

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IT系内容多めの雑記ブログ(にする予定)。アニメとか漫画の感想も書きます。

僕たちが、シティーハンター『冴羽獠』になれなかった理由

 

白状すると、はじめは

【男が惚れる男!】シティーハンター冴羽獠 5つの魅力

みたいな記事を書こうとしていた。

 

けれども、僕の冴羽獠に対する憧れを表すには何かが違ったのだ。

そう、憧れだ。

及ばないからこそ、遠い存在だからこそ憧れを抱く。

 

僕が冴羽獠にはじめて出会ったのは中学生の時だ。ケーブルテレビの再放送でアニメ版のシティーハンターを鑑賞したことが馴れ初めである。

僕のように、中学生くらいの多感な時期に彼と出会えた少年は幸福だと思う。人生の指針とし、目標とするべき像が胸の内に宿るからだ。

 

例に漏れず僕も、冴羽獠のような大人を目指そうと思った。

いや、もう大人になれば自然に彼のようになるとすら思い込んでいたのだ。

 

あれから10年ほど経ち、僕は大人になった。当然だが、冴羽獠に近しい要素は微塵もない。シティーハンターどころか小動物のような存在、どちらかといえばハントされる側になってしまった。

きっと僕だけじゃなく、シティーハンターを目指した多くの少年たちが、冴羽獠にはなれなかったと思う。そしてそのことを自覚したのはいつ頃だろうか。

僕たちが、憧れつつも彼になれなかった理由を解き明かしていきたいと思う。

 

 

冴羽獠になれない理由1:ミニクーパーが買えない

 

シティーハンターといえば、何だろうか。そう、リボルバー銃であるコルトパイソン357マグナムだ。彼の象徴といっても過言では無い。

しかし、日本で生活する我々は銃器の類を所有することができない。こればかりは仕方のないことだ、法を犯してまで彼に近づこうとまでは思わないだろう。

 

もちろん、コルトパイソン357マグナムを抜きにしても、プロ意識や二枚目と三枚目の絶妙なギャップ、圧倒的な身体能力など彼自身の魅力が変わることはない。

とはいえ、目指すのであれば形から入りたいという方もいるだろう。

その場合、彼の所持品の中にはもう一つ象徴的なものがある事にお気づきだろうか。

 

そう、彼の愛車であるミニクーパーである。シティーハンターがきっかけでミニクーパーを知った方も多いはずだ。赤いボディと白い屋根が印象的な、可愛らしいデザインの車。

銃は無理でも、ミニクーパーなら所有することができるだろう。

 

 

 

 

そう思っていた時期が僕にもあった。

 

大人になってから調べるとわかるが、ミニクーパーは有名な外車であり結構高い

平均的な国産車と比べ2〜3倍の価格はする。

 

そもそも、シティーハンターに登場するモデルのミニクーパーは既に販売していない。

 

これだけでも、彼の愛車を所有することのハードルの高さがわかると思う。

形が似ている日産マーチあたりのボディを赤く塗り、屋根を白く塗るというというのが現実的な妥協案だろうか。

 

だが、仮にミニクーパーまがいの車を所有できたところで、もう一つ大きな壁が立ちはだかる。

 

シティーハンターのアニメを熱心に視聴していた方ならご存知だろう。彼の日常をよりリアルに再現するには、高頻度で車を破損させる必要がある。

 

より正確性を求めるのであれば、スキンヘッドでサングラスをかけた巨漢に車を破壊してもらえば再現度が増す。

しかし、都合よくそんな知り合いがいる方は非常に少ないと思われる。

 

よしんばこの条件をクリアしたとして、更に酷なのは破損した車を一週間以内に復元しなければならないということだ。

冴羽獠のミニクーパーを思い出して欲しい。壊れても壊れても次週のエピソードでは元どおりになっていたはずだ。

 

この時点でもう、冴羽獠になりきるための難易度がいかに高いかがよく伝わったと思う。

 

冴羽獠になれない理由2:体格が足りない

 

ここで、Wikipediaの情報ではあるが彼の個人データを参照しよう。

 

身長:186cm(アニメ版では191.4cm)
体重:72kg(アニメ版では77.3kg)
スリーサイズ:B105cm/W83cm/H91cm

*1

 

原作の漫画版よりアニメ版の方がひとまわり体格が良いがそれは置いておいて、いずれにしても日本人の平均的な体格とはかなり差がある。

特に身長だ。この条件を満たしているという時点で、ぐっとハードルが上がる。

 

せめて体重とスリーサイズだけでも再現することができればと思われるかもしれないが、日本人の平均的な体格を考えると健康面を犠牲にする事になるためお勧めはできない。

 

また、肉体的に彼に近づくのであれば、数字の上での条件だけを満たせば良いわけではない。彼の持つしなやかで逞しい筋肉に、柔軟性や俊敏性などは簡単に身につくものではない。

加えて僕が強調したいのは、屈強な上半身のシルエットである。

 

冴羽獠の上半身に関しては、こんなエピソードがある。

僕が中学生の時にシティーハンターの再放送を視聴していたことは既に述べたが、当時は確か夜22時くらいから、1日1話のペースで放映がされていた。

そこまで遅くない夜の時間帯、居間でテレビを見ていたため、当然母がそこに居合わせる場面も少なくなかった。

※今振り返ると、中学生という多感な時期によくこの作品を母の前で視聴することができたと思う。

 

僕の母は特にアニメに詳しいわけではないが、毎日見ていれば多少なりともキャラクターの造形や作品の特徴を覚えるものだ。

ほぼ毎日シティーハンターを見続けた僕の母は、最終的に冴羽獠というキャラクターを『肩幅』と、またシティーハンターという作品を『肩幅のアニメ』と呼称するに至った。

 

決して馬鹿にしているわけではない。傍目に見ても彼のボリューミーな上半身は印象的であるということだ。

 

このエピソードから、彼のような肉体を手に入れることが簡単ではないということがおわかりになるだろう。

 

 

冴羽獠になれない理由3:見せ場でかっこいいBGMが流れない

 

いくら僕が冴えないサラリーマンだといっても、毎日会社に通っていればたまには活躍できることもある。

そんな時は上司に褒められるし、同僚からも見直してもらえる。

いうなれば、僕にとっての数少ない『見せ場』だ。

 

しかしそんな時でも、僕は憧れの冴羽獠のことを意識する。

よく考えると、彼と僕の『見せ場』には決定的な違いがあるのだ。

これもアニメ版を視聴されていた方なら察しがつくだろう。

 

そう、冴羽獠の見せ場にはかっこいいBGMが流れる。

しかも英語のかっこいいBGMだ。彼が依頼人を救出したり、敵を撃退したり、凄まじい能力を発揮している時は、決まってかっこいいBGMが流れている。『CITY HUNTER』といえばかっこいいBGMなのだ。

 

その点、いくら僕がシステム障害の解析に一役買っても、社外の問い合わせに迅速に対応しても、かっこいいBGMは一切流れてこない。

聞こえてくるとしたら、昼時に流れる社内放送のラジオ体操みたいな音楽だ。

 

加えて言うと冴羽獠の場合、一仕事完了した後のエピソード終盤ではGet Wildのイントロが流れる。

僕はだいたい定時の30分くらい前になると勝手に「おし今日の仕事終わり」みたいな雰囲気を出し始めるのだが、もちろんその時Get Wildのイントロは聞こえない。

会社を出て駅に歩いている時も、最寄駅から自宅へ歩いている時にも聞こえない(区の夕焼けチャイムは聞こえる)。

 

当然といえば当然かもしれない。世界中探しても、見せ場や仕事終わりになると自動的にかっこいいBGMが流れ出す人間なんて見つけられないだろう。

 

一体どんな努力をしたらBGMの方から合わせにきてくれるのだろうか、想像もできない。これで決定的に冴羽獠にはなれないということがわかってしまった気がする。

 

終わりに

冴羽獠になれない理由を探すということは、彼と自分の差異を挙げていくことでもある。はっきり言って、キリがない。

他にも新宿にマンションを持っていないとか警察関係者に知り合いがいないとか、違うところはたくさんある。

 

ビジネスでは、できない理由よりできる理由を探せとよく言われるが、今回ばかりは諦めざるを得ないだろう。

 

しかし、彼になれないからこそ、彼に近づくことができないからこそ享受できる、大きな利点が一つだけあると思うのだ。

 

 

それは、冴羽獠という素晴らしいキャラクターに、これからも憧れを持ち続けることができるということだ。

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