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IT系内容多めの雑記ブログ(にする予定)。アニメとか漫画の感想も書きます。

【感想】面白くて、泣けて、怖い。映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃

 

面白くて、泣けて、怖い。ストーリーは王道。

 

先日カスカベボーイズのDVDを鑑賞し、感想を書いた。

www.yoshi-makasero.com

 

実はこの時、一緒に本作品"ユメミーワールド"もレンタルし鑑賞していた。ロボとーちゃんが非常に良い作品であったため、同じ監督の作品ということで興味を持ったためだ。

結果として、大人の自分が観ても十分楽しむことができた作品であった。せっかくなので感想を書いていきたいと思う。

 

今回はネタバレ控えめに書きますが、念のため気にされる場合はご注意ください。 

 

 

あらすじ

ある日、巨大な魚に呑み込まれる夢を見たのをきっかけに春日部市民たちは夢の中で巨大魚の体内にある不思議な世界に迷い込む。そこではやりたい事が自由にできるということで市民たちは自分の夢に浸っていくが、その中で大人たちは楽しい夢を奪われて魚の体内に放り出されてしまう。魚の体外は地獄のような世界で次々と現れる恐ろしい出来事=悪夢にうなされた大人たちは次第に元気を無くし、日が経つにつれて子供までもが夢を奪われて悪夢ばかり見るようになってしまう。 それに気づいた野原しんのすけ達カスカベ防衛隊は原因を探るため、悪夢のせいで元気を無くした佐藤マサオの代役として春日部に引っ越してきた少女・貫庭玉サキを仲間に加えて夢の中に入り、その原因がサキの父親・貫庭玉夢彦であることを突き止める。夢彦は悪夢しか見られない貫庭玉サキのために人々の夢を操っては楽しい夢を奪い取り、そのパワーで貫庭玉サキの悪夢を中和していたのだ。 風間トオル、桜田ネネ、ボーちゃんも悪夢を見る様になる中、真相を知ったしんのすけはサキの幸せのためにサキの悪夢を獏に食べさせるという作戦を考え、野原一家は揃って夢の中へ入っていく。 *1 

 

日常の描写

この映画の主題として最初に語るべきは、"親から子への愛情の強さ"や"自分の内面との対話によりトラウマを受け入れる"といった要素であろう。

もちろん、これらの描写には心が動き素直に感動した。しかし、(これらの魅力は先人たちにより十分語られていることもあり)僕は敢えてそれらとは異なる点をこの作品の特徴として強調したい。本記事の冒頭で"怖い"と書いた原因でもある。

それは、野原一家の"日常"のシーンが度々挿入されるという点だ。

 

いつもの劇場版では、基本家にいません

基本的にクレヨンしんちゃんの映画では、序盤の時点で日常では考えられない特異な状況が発生する。それも物理的に広範囲においてだ。そのため、メインキャラクターの野原一家は本編開始後早々に外出したりタイムスリップしたり異世界に飛ばされる、というパターンが恒例である。その後、基本的には作品終了の直前まで帰宅しない。

ところがこの作品では、タイトル通りに特異な状況が"夢"の中で展開される。つまり、物理的な移動を伴わなくとも睡眠さえすれば"夢"という舞台に入り込むことが可能なのだ。従って、この作品では野原一家が春日部から移動することはなく、本編期間中は睡眠時以外(夢での出来事に影響は受けるものの)普段通りの生活を送っている。

 

日常と夢のギャップ

この特徴により、本作品は劇場版として公開されつつも、野原一家の自宅や幼稚園の場面など"日常"シーンを描写することが実現されている。これは意図した演出なのかわからないのだが、少なくとも個人的には大きな意味を持つと思う。

「クレヨンしんちゃんの作品は劇場版しか観ていない」という方もいるかもしれないが、多くの子供達はテレビ放送版のクレヨンしんちゃんを観ていることだろう。かつて僕もそうであったため、野原一家をはじめとするメインキャラクターのイメージはテレビ放送版で描写される日常的なシーンから形作られている。そのため、無意識的に映画作品に対しては"これはいつものクレヨンしんちゃんではない"という覚悟をしてから鑑賞をしていた。繰り返しになるが、映画版のクレヨンしんちゃんでは、テレビ放送版では到底ありえない展開が繰り広げられるためである。

しかし、本作品において日常のシーンが挿入されるたびに、その覚悟が一気に削がれるような感覚があった。これは普段のクレヨンしんちゃんとなんら変わりない作品なのではないか、と。

 

そういった状況の中で"夢の中の出来事"が描写されるため、日常と夢の世界におけるギャップを大いに感じた。ギャップを感じつつも、「日常と切り離せない範囲において異常が発生している」という生々しい感覚があり、恐怖感すら覚えたのである。

本作品は視覚的に(従来のクレしん映画よりは)ホラー要素が強めに描写されていたが、その点とは別の次元での怖さを感じながら鑑賞することとなった。

 

重いテーマとよく見るキャラクター

本作品ではゲストのメインキャラクターで"サキ"という女の子が登場し、彼女を中心に物語が進行される。

映画のクレヨンしんちゃんでは、「死」や「別れ」といった重いテーマが度々描かれるが、本作品におけるそれもまた十分ヘビーなものであった。かいつまんで言うと、"過去のトラウマを抱える自分"を乗り越えなければならない(受け入れる、の方が正しいかも)というものだ。

そしてこのサキというキャラクター、登場した瞬間にだいたいどんな人物か察しがつく。序盤は人を寄せ付けない態度をとっているものの、展開上徐々に打ち解けていくであろうという推察をするのは自然だろう。そして、このキャラクターが何らかの問題やトラウマを抱えているということも。

この手のキャラクターをよく見るのは、"それが魅力的だから"であろう。よって、このキャラクターもそのままで良いと思えた。このキャラクターに関しては意表をつく人間性を期待するところではなく、予想通りの人物でも十分魅力的に感じることができたのだ。むしろ、テンプレだからこそよかった気がする。

 

コメディ要素は健在

クスリと笑わせてくれる演出は、相変わらず随所に散りばめられていた。一つ一つあげていたらキリが無いが、印象に残ったものの概要だけ紹介する(本編を観ていないと何のことかわからないだろう)。

  • しんちゃんの夢の内容が「中年オヤジみたい」と評される
  • ボーちゃんの感情的な叫びと、「小惑星」
  • ひろしとみさえが童心に帰る
  • とにかく明るい安村
  • しんちゃんの尻芸が伏線になっている

上記の場面では、笑わせてもらった。

 

大人にもお勧め

少し他のレビューとは違う観点で感想を述べたものの、はじめに書いた通り大人にもお勧めできる作品であるとは思う。順番をつけているわけではないのだが、個人的には同じ監督の"ロボとーちゃん"と同程度楽しめたと思う。

 

最後に一つだけ、疑問点を。

 

 

ひまわりの巨大化願望はなんだったのだろう。

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